年1度,国内の凍土研究者が集まるワークショップ「永久凍土の変動とそのモニタリングに関する研究集会」,今年はオンラインでの開催でした(3月8・9日)。オンラインならではのメリットもあり,海外からも含む過去最多の40名が出席しました。
2020年度のオーガナイザーはスタッフの池田が務めました。当日のプログラムを以下に。
3/8 9:30~17:00
座長 斉藤和之
岩花 剛 Univ. Alaska-Fairbanks クリオペグブラインの研究
林 正貴 Univ. Calgary 多角的アプローチによる永久凍土の水文地質学的な研究-カナダの研究例
吉川謙二 U. Complutense de Madrid 高山の永久凍土
座長 渡辺晋生
岩田拓記 信州大 永久凍土上のクロトウヒ湿地林からのメタン放出の10年変動
伊川浩樹 農環研 アラスカの北方林における融雪時の蒸発と熱収支について
朴 昊澤 JAMSTEC 凍土変動に対する地表面状態の影響
座長 渡邊達也
中村脩矢 北見工大・学 知床連山の永久凍土探査を目的とした気温および地表面温度観測
飯島慈裕 三重大 ArCS II の紹介
高屋浩介・芝田篤紀・伊勢武史 京都大 人工知能を活用した凍土研究の進展と今後の可能性
齋藤 仁・飯島慈裕 関東学院大・三重大 ドローン空撮によるサーモカルストの検出と限界
斉藤和之 JAMSTEC 凍土研究コミュニティに関してもろもろ
3/9 9:00~12:40
座長 池田 敦
阿部隆博 三重大 干渉SARで見る東シベリア・レナ川中流域における地盤変動
柳谷一輝 北海道大・院 InSARで検出した森林火災跡地における2020年の季節的地盤変動
曽根敏雄 北海道大 大雪山の風衝砂礫地における永久凍土下限付近の地温状況
座長 飯島慈裕
渡邊達也 北見工大 大雪山五色平の凍結クラック観測
渡辺晋生 三重大 乾いた凍土中の浸潤水の凍結・融解
石川 守 北海道大 モンゴルのハンガイ山脈、アルタイ山脈を対象とした非定常・確率・統計モデルによる永久凍土マッピング